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2019-06-02

自分用の刻印製作 白抜き部分のデザインの注意点

ネットでビジネスをしている友人と話す機会がありいろいろと話しをしたのですが、やはり5月の売り上げはよくなかったとのことでした。

まぁ10連休のせいなんですが・・・

当店も5月は注文減でまいりました。

レザークラフト関係は秋から春までが忙しくて暑くなってくると注文が減る傾向にあるのですが、それでも5月は異常でしたね。

そんなことがあり時間があったので自分用に刻印を製作しました。

 

こちらです。

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綺麗に刻印されていますが3回刻印して一番良いものを使用しました。

やはり革の状態で刻印は変わりますね。

 

このデザインを白い部分が浮き上がるようになっていますが、この場合いくつかの注意点があります。

もとのデザインはこちらです。

白抜きの文字部分が元のデザインと刻印したもので若干違うのがわかりますか?

白抜きの場合は刻印すると若干細く再現されてしまいます。

この文字の幅で一番広いところが0.5㎜ 一番狭いところで0.3㎜です。

以前白抜きの細い文字で0.2㎜幅で彫ったことがありますが、革によってはほとんど再現されませんでした。

ちなみに周りの枠の白抜き幅は0.5㎜です。

刻印のロゴ部分のサイズは幅23㎜縦28㎜です。

 

白抜き文字をデザインするときの注意点

①実際のデザインより若干細く再現されてしまう。

②線の幅は0.3㎜以上が望ましい。

③革によっては線幅を太くしても綺麗に再現されない場合がある。

④白抜きのデザインはどうしてもベタ部分が増える。できるだけベタ部分が少ないようにデザインしたほうが良い

(ベタ部分が多い刻印は綺麗に刻印するのが少しむずかしくなる。革の状態や刻印する力などの影響を受けやすい。)

 

白抜きは小さい刻印には不向きだと思います。だからといって大きくするとベタ部分が増えてしまいます。

悩ましいところです。

白抜きデザインの刻印は少し上級者向きかもしれません。

 

今回の刻印は上記の注意点を意識してデザインしたものになります。

また時間があればそれぞれの線幅の刻印を作って違いなどを解説したいと思います。

 

 

 

 

 

2019-05-26

焼印で温度が高すぎる場合の対策 半田ごてで温度調整

焼印をするときに革の材質によっては温度が高すぎると革が溶けてしまうことがあります。

ビニール系の合皮に多い現象ですが、この時の対策を説明します。

 

温度が測れないと、意味がありませんのでこのような道具を用意します。

非接触の温度計です。

Amazonで1500円ほどで売っています。400度まで計測できます。

今回はこれを使用します。

レーザーを反射してしまうと安定して計測できないので真鍮をペンで黒く塗ります。

(それでもあまり安定しませんでした。接触式の温度計のレビューをこの記事の一番下に記載しました。接触式の方が良いです。)

 

使用した道具

100wの半田ごて

パワーコントローラー

非接触温度計

(温度計は記事の下記に紹介している タニタ 温度計 料理 グリーン TT-533 GR スティック温度計 価格1150円 こちらの方がおすすめです。)

 

 

 

このように版を固定して温度を測るためにペンで黒く塗ります。

(非接触温度計の場合です。)

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パワーコントローラーの目盛りを最小にします。

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温度を計測すると160度ぐらいでした。

版の大きさによって温度は変わります。

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この状態でビニール系の合皮に押してみます。

結果は溶けてしまいました。

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もっと温度を下げたい場合はこのよう半田ごてと版を離して固定します。

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温度を計測します。温度は下がりました。

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この温度で押してみます。

いい感じです。

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もっと温度を下げたい場合は寸切り棒を長くすれば温度は下がります。

今回は上記の温度でできましたが、革の材質により変わりますので革にあった温度を見つけてみてください。

箔押し機とこの方法で比べて検証してみましたが、箔押し機の方が温度が安定します。

半田ごてで細かい温度調整はできないと思ってください。

 

2018年5月29日

接触温度計が届きました!主に料理で使用するものです。250度まで計測可能です。

タニタ 温度計 料理 グリーン TT-533 GR スティック温度計 価格1150円

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使用した感じは接触温度計の方が、かなり良いです。

これがあれば温度管理ができるので非常に便利です。