| | |

2019-06-30

ミスをした話

この歳になると時間の大切さを感じます。

 

物を探す時間の無駄

失敗したものを再製作する時間の無駄

 

この二つが特に嫌です。

時間をかけてじっくり作りこんだり、試行錯誤して時間をかけることは大切だと思っています。

ただ上記の二つは何のスキルも技術も身に付きません。

 

今回やらかしたのは後者の再製作です。

原因はデザインを反転するのを忘れたという凡ミスです。

 

私は一人で作業しているので、上司はいません。

よって怒られないわけですが、自分が許せないわけです。

自分の中ではこんな会話がされています。

 

自分上司「これどうするの?また時間かけて同じものを作るの?」

自分「はい・・・すいません。」

自分上司「すいませんじゃないよ。何回同じミスをするんだよ!」

自分「はい・・・すいません。」

自分上司「なんか対策考えてよ。」

自分「はい・・・」

 

自分上司が怖いので、対策を考えます。

デザインを反転するのを忘れないようにするのは気を付けるしか方法がありません。

なので間違えて製作してしまったものをアクセサリーに改造することにします。

1アクセサリーの製作スキルが向上する。

2ブログとインスタでの記事にできる(購入さまの許可が必要)

 

上が正解 下が失敗です。

 

 

なんかとても羨ましいです。

 

失敗した刻印はアクセサリーになりました。

真鍮をアンティーク処理しています。画像からはあまり伝わりませんが質感は良いです。

ご購入者様の掲載許可がでましたので、自分上司の怒りも収まりました。

立体浮彫アクセサリーの製作スキルも上がったので、めでたしめでたしです。

 

Aさまこの度はご注文ありがとうございました。

また掲載許可をいただけて良かったです。

ありがとうございました!

2019-06-02

自分用の刻印製作 白抜き部分のデザインの注意点

ネットでビジネスをしている友人と話す機会がありいろいろと話しをしたのですが、やはり5月の売り上げはよくなかったとのことでした。

まぁ10連休のせいなんですが・・・

当店も5月は注文減でまいりました。

レザークラフト関係は秋から春までが忙しくて暑くなってくると注文が減る傾向にあるのですが、それでも5月は異常でしたね。

そんなことがあり時間があったので自分用に刻印を製作しました。

 

こちらです。

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

綺麗に刻印されていますが3回刻印して一番良いものを使用しました。

やはり革の状態で刻印は変わりますね。

 

このデザインを白い部分が浮き上がるようになっていますが、この場合いくつかの注意点があります。

もとのデザインはこちらです。

白抜きの文字部分が元のデザインと刻印したもので若干違うのがわかりますか?

白抜きの場合は刻印すると若干細く再現されてしまいます。

この文字の幅で一番広いところが0.5㎜ 一番狭いところで0.3㎜です。

以前白抜きの細い文字で0.2㎜幅で彫ったことがありますが、革によってはほとんど再現されませんでした。

ちなみに周りの枠の白抜き幅は0.5㎜です。

刻印のロゴ部分のサイズは幅23㎜縦28㎜です。

 

白抜き文字をデザインするときの注意点

①実際のデザインより若干細く再現されてしまう。

②線の幅は0.3㎜以上が望ましい。

③革によっては線幅を太くしても綺麗に再現されない場合がある。

④白抜きのデザインはどうしてもベタ部分が増える。できるだけベタ部分が少ないようにデザインしたほうが良い

(ベタ部分が多い刻印は綺麗に刻印するのが少しむずかしくなる。革の状態や刻印する力などの影響を受けやすい。)

 

白抜きは小さい刻印には不向きだと思います。だからといって大きくするとベタ部分が増えてしまいます。

悩ましいところです。

白抜きデザインの刻印は少し上級者向きかもしれません。

 

今回の刻印は上記の注意点を意識してデザインしたものになります。

また時間があればそれぞれの線幅の刻印を作って違いなどを解説したいと思います。