今回は刻印や焼印の話は出てきません。私の思ったことを勝手に書かせていただきます。
ガンダムネタも入ってきますので、興味ない方は読まれない方がいいと思います。
当店の彫刻機ですが、現在の注文数でしたら増設する必要もございません。
ただ、もっと細かい加工がしたい、硬い材質を削りたい、加工条件を上げたい、となってくると剛性、精度が高い加工機が必要になってきます。
マグネットコーティングをして、簡単に性能アップをしたいのですが、やってくれる業者がありません。
昔、当時勤めていた会社でワイヤーカット加工機を増設するという話があり、私は社長に
「なんで、今の加工機があるのに買うのですか?」と聞いたところ
「最新の加工機を入れていかないと競争に負けるからね」
と言われたことがあります。当時は、もったいないな~としか思いませんでしたが、現在は社長の言うことが正しいとわかるようになりました。
設備と人(賃金、教育)にお金をかけない企業は衰退します。間違いないです。
これは製造業に長年勤めてきて、目の当たりにしてきました。(設備投資を間違えても、かたむきますけどね)
設備増設となると、選択肢がでてきます。
①購入
②自分で作る。
この二つになります。
①の購入の場合ですが、ほしい加工機はたくさんあります。
マキノ ソディック 碌々産業 このあたりが小物の精密加工には強いのではないでしょうか?
しかし!高い でかい! です。当店のような小さい作業場に置くスペースはございません。
またどうしても加工機は剛性が必要なため、重くなります。
碌々産業の加工機は7600kg(7800kgだったか?)あります。
価格も1500万~4,000万ぐらいはするのではないでしょうか?
というわけで、産業用機械は却下です。
次に日本製の小型の加工機になりますが、これでも性能が良いものは300万くらいはします。
(100万以下は使用している部品があやしいので却下です。)
しっかりと見積もりはとっておりませんが、恐らく自分のほしいスペックのものはそれぐらい、もしくはそれ以上だと思います。
悩む・・・
購入の場合
メリット メーカーが精度保障をしてくれている。
デメリット 故障した場合の修理が高い。そもそも本体が高い。使用している部品がわからない。
自作の場合
メリット 価格が抑えられる。 壊れたときは自分で対応できる。100万円ぐらいで製作できる。
デメリット 精度がどこまでだせるか?部品加工、組み立て精度で大きく変わってくる。
こんなところでしょうか?
自作の場合のデメリットを解決できれば、自作のほうが良いに決まっています。
アムロだってガンダムを設計したのだから、俺にだってできます。
というわけで自作します。
すでに設計は終わっており、部品も発注済みです。
これから、マシニング、NCフライス、ワイヤーカット加工機、大型平面研磨機などの産業用機械を使用して製作していきます。(もちろん当店の機械ではありません。)
一応この道のプロですので、精度をだすことは、問題ないと思います。
無理なら無理で、あきらめます。
なにごとも挑戦することが大事です。失敗しても得られることが多くあると思います。
また機会がありましたら、記事にさせていただきます。
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