刻印のご購入者さまから、お問い合わせをいただきました。
刻印をする時に黒い斑点のようなものがたまに出るんですが、原因はわかりますか?
確かに私も革を水に濡らすと黒くなるときがありました。
ヌメ革は天然素材ですので、もともとあった汚れが浮き出てくるのかな~ぐらいにしか思っておりませんでしたが、今回良い機会なのでしっかり調べました。
世の中には親切な方がいて、ブログで原因を載せてくれていました。
原因は鉄粉(鉄分に反応?)がタンニンと反応して、黒くなるとのこと。
この汚れはクエン酸で消えるそうです。
ほ~~なるほど!
では実際にやって検証してみましょう!!
(自分の目で見ないと信じない性格)
まずヌメ革を用意
次に鉄粉を載せます。
鉄粉はドリルで鉄を削ったときに出たものを使用
油など他の異物が入らないようにして集めました。
水をかけて10分ほど放置
鉄粉を除去 お!汚れてるぞ! 水で良く洗いましたが、まったく取れません。
100均で買ってきたクエン酸をティッシュに含ませて、2分ほど放置
そこだけ消えてる・・・すごい
ならば全部やったらどうだ?
だいぶ薄くなりましたが、まだ残っています。
大さじ一杯くらいにクエン酸と水を入れた容器にドブ付けにします。
結果、完全に消えました!
鉄粉で黒くなるということは、
水道水のなかに含まれる錆が原因の可能性が高いです。
あと鉄の刻印を使用されている方もご注意ください。
鉄は表面の腐食が早いです。錆びていないように見えても腐食は進んでいます。
粉状になった鉄粉が転写される可能性は高いです。
当店の刻印は真鍮製ですので、鉄粉は発生しません。
ご安心ください。
Nさまいかがでしょうか?
少しもったいないかもしれませんが、失敗したくないときの刻印はミネラルウォーターで革を湿らせたら良いかもしれません。
よろしくお願いいたします。
26engrave(ニーロク エングレーブ)は低コストでオリジナルの真鍮製の刻印をオーダー製作しています。
頂いたデザインを刻印にすることも、ご要望のデザインを26engraveで製作することも可能です。(詳しくはホームページをご覧ください。)
レザークラフトをされている方、お気に入りの革製品やハンドメイド作品へのワンポイントにおすすめです。