白抜きの文字の検証をしましたので、まとめてみました。
通常の文字の検証はこちらを参考にしてください。
https://26engrave.com/blog/22894
・白抜きやベタ部分の多い版は上級者向けです。
・画像では大きく見えてしまいます。ゴシック体でaの縦サイズ1.5㎜以上を推奨いたします。
(白抜きの場合、線幅は0.3㎜以上を推奨します。)
・a=1㎜以下ののサイズは特殊加工で製作しています。
・焼印の画像は、箔押し機で焼印したものです。
細かいデザインを半田ゴデで安定して綺麗に焼印するのは難しいです。
・箔押しは箔押し機を使用しています。
特殊加工について
https://26engrave.com/blog/21243
https://26engrave.com/blog/11200
実験用に製作した版はこちらになります。
見にくいので大きくしました。棒線は左から幅0.2㎜ 0.5㎜ 1㎜ 1.25㎜ 1.5㎜
1 刻印での再現
革質や刻印の仕方で再現が変わります。3種類のヌメ革で検証
2 焼印 ※箔押し機使用 半田ゴテより安定した焼印が可能です。
3箔押し
綺麗に再現できませんでした。
箔の質や温度、押す時間の微妙な加減で変わります。
箔押はシンプルな形状をおすすめいたします。
使用した機器 ハンドプレス機 箔押し機(中国製 2万円ほど)
最初にも書きましたが、通常の文字が沈む刻印に比べてベタ部分が多く、文字が浮きあがるタイプの刻印は上級者向けになります。
今回の刻印のようにベタ部分の面積が広いものではなく、一部分の文字やデザインが浮き上がるような刻印なら扱い易いと思います。
不明な点がありましたら、ホームページのお問合せフォームよりお問い合わせください。
微力ながらアドバイスさせていただきます。
お客様から車のシート用の本革に刻印できますか?というお問い合わせをいただきました。
ヌメ革でない革の場合は、版の大きさやデザインで変わってきます。(ベタ面が少ないデザインが良いです。)
比較的、小さく細めのデザインで刻印する方法もハンドプレス機が良いと思います。
もっと良いのは熱を加えながら(温度調整付)力も加えられるプレス機がベストだと思いますが、箔押し機はありますがプレスできる機械は私も所有しておりません。
今回のお客様は熱を加えながら、プレスする機械も所有しているそうですが、革により温度や押す時間が微妙に違うため、かなりむずかしいとのこと。
そのためプレスのみで刻印したいとのことで、こちらに革を送っていただき、刻印と焼印で検証してみました。
こんな感じになります。
ナッパレザー
ベタ面の多い版は深くは入りません。
ナッパーレザー(オレンジ)
この革は焼印も刻印もかなり難しいです。染色していることが影響しているかもしれません。
オリジナルレザー
焼印を長く押すと革がしなってしまいます。
コルクレザー
この革は刻印より焼印の方が綺麗に入りました。
ヌメ革(比較用)
全体の画像
刻印と焼印をしてみた感想ですが、かなり難しいです。革により刻印より焼印の方が綺麗にはいるものもあれば、その逆もあったりと・・・
プレスのみで入る革ならまだ楽ですが、熱を加える場合は条件出しがかなり大変です。
(お客様言われていることが良くわかりました。)
製作させていただいた刻印はサイズを小さめにさせていただき、ベタ面も少ないデザインで製作させていただきました。
↓製作させていただいた刻印です。
これくらいの入りで大丈夫かかなり不安でしたが、現在使用している刻印より綺麗に入るとのことで喜んでいただけました。
(リピートもいただきありがとうございます!)
刻印が入りにくい革で検討されている方がいれば参考にしてください。
ヌメ革と比較すると刻印後は目立たないのでご注意ください。
レザークラフト用の刻印の実験をやっています。
https://26engrave.com/category/%E5%88%BB%E5%8D%B0%E5%AE%9F%E9%A8%93
過去のオーダー製作品の見本です。
https://26engrave.com/category/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E5%93%81
今回の検証で使用した道具になります。↓
26engrave(ニーロク エングレイブ)は低コストでオリジナルの真鍮製の刻印をオーダー製作しています。
頂いたデザインを刻印にすることも、ご要望のデザインを26engraveで製作することも可能です。(詳しくはホームページをご覧ください。)
レザークラフトをされている方、お気に入りの革製品やハンドメイド作品へのワンポイントにおすすめです。